2014年(平成26年)地価公示(長野県)の概要(不動産鑑定士、朝倉ブログ)
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公的価格には、地価公示を含めて4つの価格があります(参考)
2014年度、平成26年度の長野県の地価公示の概要を掲載させていただきました。
土地の公的価格とは・・・国、地方公共団体が発表している土地価格です。
- 地価公示価格(通称・公示価格)
- 都道府県地価調査価格(通称・基準地価格)
- 相続税路線価
- 固定資産税路線価
評価の目的 | 評価機関 | 評価時点 | 価格水準 | |
---|---|---|---|---|
取引価格の指標等 | 国土交通省 | 1月1日(毎年) | 時価の90% | |
基準地価格 | 取引価格の指標等 | 都道府県知事 | 7月1日(毎年) | 時価の90% |
相続税路線価 | 相続税及び贈与税の評価基準 | 国税局長 | 1月1日(毎年) | 公示価格の80% |
固定資産税路線価等 | 固定資産税、不動産取得税、登録免許税 | 市町村長 | 1月1日(3年ごとの基準年) | 公示価格の70% |
【長野県地価公示結果の概要】
国土交通省は、全国23,380の設定地点のうち、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示区域内の17地点を除く23,363地点で調査を実施し、3月19日(水)の官報で公示しました。
長野県内では、1月1日現在43市町村(19市18町6村)の298地点で調査が実施されました。
それによると、地価の状況は、継続調査地点294地点のうち、前年より上昇した地点が3地点、横ばいが9地点、下落が282地点となりました。
平均変動率は、全ての用途で下落しました。そのうち住宅地は17年連続、商業地は22年連続の下落となりましたが、下落幅は前年より縮小しました。
【住宅地の概況】
3地点で上昇、8地点で横ばい
●継続調査地点193地点(43市町村)のうち、長野市1地点、軽井沢町2地点の計3地点で上昇となりました。軽井沢町以外の住宅地で上昇地点が見られたのは、平成10年以来16年ぶりです。
●長野市1地点、松本市3地点、塩尻市2地点、安曇野市1地点、軽井沢町1地点の計8地点で横ばいとなりました。他の182地点は下落しました。
●住宅地の価格の上位5位は、長野市、軽井沢町、松本市の5地点で前年と同じでした。
●最高価格地点は、長野市大字南長野字本郷207番1(妻科神社 南)で、85,500/㎡でした。これは、平成12年以降15年連続です。
【住宅地の平均変動率の推移】
●193地点の平均変動率は、-2.3%で17年連続の下落となりましたが、下落幅は前年より0.6ポイント縮小しました。
●平均変動率が高い順から見た全国順位では、長野県は30位で、上昇基調の大都市圏(2位東京都1.4%、4位愛知県1.1%、5位神奈川県0.6%)に比べると回復の遅れが目立ちます。
【商業地の概況】
平成20年のリーマン・ショック以降6年ぶりに1地点で横ばい
●継続調査地点95地点(35市町村)のうち、上昇地点はありませんでしたが、軽井沢町の1地点で横ばいとなりました。他の94地点は下落しました。商業地の横ばい地点が見られたのは、平成20年以来6年ぶりです。
●商業地の価格の上位5位は、長野市、松本市の5地点でした。
●最高価格地点は、長野市大字南長野字石堂東沖1970番1外(長野駅前 浪やビル)で、359,000/㎡でした。
【商業地の平均変動率の推移】
●95地点の平均変動率は、-3.2%で22年連続の下落となりましたが、下落幅は前年より0.7ポイント縮小しました。
●平均変動率が高い順から見た全国順位では、長野県は33位でした。(1位東京都2.3%、2位大阪府1.9%、3位愛知県1.8%)
【市町村別の平均変動率の概況】
(住宅地)
●住宅地の継続調査地点193地点(43市町村)の市町村別の平均変動率は、軽井沢町を除き下落となりました。
●軽井沢町では2.0%の上昇となり、上昇幅は前年(0.5%)より1.5ポイント拡大しました。軽井沢町の上昇は2年連続です。
(商業地)
●商業地の継続調査地点95地点(35市町村)の市町村別の平均変動率は、軽井沢町を除き下落となりました。
●軽井沢町では、横ばいとなりました。
【市町村別の平均変動率】
※( )は前年の数値を示します。
長野市 住宅地 -1.9%(-2.8%) 商業地 -2.4%(-3.1%)
松本市 住宅地 -1.3%(-2.2%) 商業地 -2.8%(-3.6%)
岡谷市 住宅地 -2.9%(-4.0%) 商業地 -3.3%(-4.3%)
諏訪市 住宅地 -3.5%(-4.4%) 商業地 -3.7%(-4.4%)
茅野市 住宅地 -3.0%(-3.8%) 商業地 -3.0%(-4.3%)
富士見町 住宅地 -2.8%(-3.7%) 商業地 -3.7%(-4.6%)
地価公示はおおまかな取引価格の指標
地価公示はおおまかな取引価格の指標で時価の90%の水準ということで発表されております。
どれくらで取引できるのかのおおまかな指標として活用することは可能です。
ただし、不動産は個別性が強く、大まかな指標だけでは適正価格がいくらかは分かりません。
不動産の適正な取引価格がどの程度が知りたければ不動産鑑定士に相談ください。
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